ウィッグの選び方

ウィッグはスタイルだけではなく、品質・価格が様々です。2015 年に医療用ウィッグのJIS 規格が制定されましたが、使用する上で、医療用とおしゃれ用の明確な区別があるわけではありません。医療用は脱毛した頭皮に被ること。おしゃれ用はご自身の髪の上に被ること。この2 点の違いを製品に反映させ、闘病中でも手入れ等が易しく、着け心地が良いことがポイントになります。

ウィッグの毛質には「人毛」・「人工毛」・「人毛と人工毛のミックス」があります。それぞれの特徴(長所と短所)を確認したうえで必ず試着し、ヘアスタイルだけではなくネット部分や髪の植え方などもしっかりとチェックしましょう。頭頂部の植毛には人工皮膚を使っていると分け目が自然です。

脱毛期間中はウィッグを留める髪がありません。ウィッグがずれない工夫が必要です。ネットやインナーキャップの仕様も確認しましょう。

脱毛前後で頭回りのサイズが大きく変化します。ウィッグのサイズ調整が必要となりますが、抗がん剤治療中は、ご自身の体調や精神的な変化を予測できません。

1年から2年間は着用するウィッグです。先を見越して選んでください。

闘病中のウィッグ選びのポイント

  • 頭皮にやさしい素材のネットを使い、軽く、通気性があること。
  • 着けた時に、締め付け感がなく、自然で、常にジャストフィットするもの。
  • シャンプーやスタイリングのお手入れが簡単で、常に清潔感を保てること。
  • 脱毛前後のサイズ調整ができるもの。アジャスターだけでは対応でききれません。
    アフターフォローをしてもらえることも大事ですが、自分でできるのが一番です。
  • 自分に似合うスタイルで、自信を持って被れる品質であること。